小さな村の奇祭/地芝居の旅、無事終了

快晴の中、小川の奇祭/地芝居の旅を無事に終えました。
自分が大切に伝えたいことを、お客さんたちもやっぱりちゃんと同じように共に感じてもらえていたようで、大きな手応えを感じる、本当に良い企画となりました。
  
  
台風が迫る中泣く泣く参加を諦めた友人、東京、金沢と遠方からなんとか来てくださった参加者のお2人、多くのご協力をいただいた祭礼露払いを務めた地元のホープ、いつも家族のように迎えてくれる民宿の女将さんとご主人、そして同じ志を掲げ共に活動してくれる大先輩。
  
みなさんのおかげで、私がやりたかった旅をなんとか形にすることができました。
もともと少人数しか受け入れられないので、お一人あたりの参加費は高くなってしまい、それでもやっぱり結局赤字で、地域にお返しできる余裕もまだ全然なくて。
それでも地元の方たちは、外からお客さんを連れて来てくれて本当にありがとう、と、色々と気遣って世話をしてくれる温かさ。
 
祭礼の奴の雄々しいかっこよさ、お神楽の獅子頭の生きた動きやささらすりの愛らしさ、笛や太鼓の神聖な響き、行列をサポートし観客を誘導して祭礼を護る方の機敏さ、地元での再会に話に花が咲く若者たち、穏やかに見守る地域のおじいちゃんおばあちゃん。
豊かな秋の実りの中みんな幸せそうで、五穀豊穣をもたらしてくださった神さまも一緒に喜んでくれているような気がしました。
 
夜の余興と地芝居の人情喜劇、司会者テルさんのざっくばらんな進行に場も大いに和み、喜劇主人公のとぼけたキャラクターに会場も大盛り上がり。
お手伝いした桜の木も舞台を立派に彩っていて嬉しかったし、初めてお花代と名前を書いて張り出されてちょっと恥ずかしかったし、、笑
 
地元の若者の余興ではラムちゃんと嵐が登場し、ミラーボールも回ってまるでコンサート会場!
アンコールの声に再び幕が上がった時、嵐の松潤が舞台下の子どもたちを手招きし、この小さな村のすべての子どもたちがステージに立つ場面がありました。
松潤はさっと後ろへ下がり、小さな子を中央にして2、3人の幼稚園児から6人の小学生、5、6人の中高生と同じく5、6人の大学生や社会人の若者たち。
わずか15人ほどの、この村すべての子どもたち。
1人1人キラキラ輝きながら、自分の役割を担い、主人公となって、生き生きとしていて、、。
この光景には思わず涙がこぼれてしまいました。
 
  
昔東京で、使ったこともない商品の広告デザインを違和感を覚えながらやっていた時、本当に自分が良いと感じたものだけを大事な人たちに伝えていきたい、と、強く願いました。
なかなか、世の中それだけでは生きていけないのだけれど、、でも今の自分はもしかしたら、あの時の自分の理想に限りなく近いのではないだろうか、、とも思います。
 
すべてのものごとや人たちに深い感謝の気持ちを贈るとともに、これからも良い旅企画やイベントをやれるよう、まだまだこれから成長していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

photo by shusuke ogawa